連載よみもの【しあわせ・ざ・おなか】第6回
第9章◆2月25日
その日は久しぶりの超音波検査で、赤ちゃんの心音の確認。元気に育ってるとのこと。
そしてお腹にゼリー状のものを塗り、いざ超音波でおなかの中を…。
おぅぅっ!いる!!
確かに赤ちゃんの姿が見える! 実はこの日が赤ちゃんとの初対面(?)なのです。
「赤ちゃんも頑張ってるんだから、お母さんも頑張らないとね」 という先生の言葉。
この時ばかりは気持ち悪いのもフッとんだ1日でした。
赤ちゃんの為にも泣き言は言ってられないぞ…と心に誓う私でした。
第10章◆退院
産院の朝は、朝6:00の検温から始まる。
そして朝食、血圧測定、処置といった具合に1日が進んでいく。
入院生活の中での一番のイベントは、やっぱり「回診」だ。
その日の先生の言葉ひとつで、喜んだり、へこんだりと精神的にも大きく左右するくらい入院患者にとっては重要なものなのである。
「どうですか、調子は?」
「まぁ相変わらずですねぇ」
「もうここにいても状態変わらないし、帰ってもいいよ。その方が気分が変わると思うし。」
「ホントですか?」
…ということで、長く続いた入院生活も、あっけなく幕を閉じたのでした。
外に出てみると、入院した時は真冬だったのに、すっかり暖かくなっていた。
病院で一つの季節を越してしまっていたことに気付く。
なんとも複雑な気分…。
あえて言うならば、服役から出所した感じ。
「ふぅ〜、シャバの空気はうまいゼ」…ってな感じ?(笑)