連載よみもの【しあわせ・ざ・おなか】第3回

第5章◆つわりはツライよ

食あたりが落ち着いてくると、徐々に食欲がなくなっていき、本格的につわりが始まってきました。
そしてついに全く食事も、水分さえ摂れないほどになってしまったのです。あこがれはテレビなどの中だけ。現実はそんな素敵なものとは程遠く、とにかく気持ち悪い以外の何物でもでもないのです。

そんな状態が2日ほど続きました。さすがにヤバイと思い、ダンナさんに仕事を休んでもらい病院へ。体重・血圧測定や、採血を済ませ、家での状態を先生に説明します。
先生の一言は「じゃぁ、入院してください」 「え〜〜?!」
そんな急に言われてもって感じでした。そんなつもり全くなかったし、症状が重いとも思ってなかったので、動揺してしまいました。それに生まれてこの方、入院ってもんもしたことなかったし・・・。
「回復によるけど、とりあえず1〜2週間ぐらいになると思います。」と丁重に言われてしまった。

 …結局そのまま、2階にある入院病棟へ。ダンナさんも驚きを隠せないまま、とりあえず着替え等を家に取りに行く。う〜ん…なんかすごいことになってきたぞ。
ドキドキしながらも、4人部屋に案内され、つわり物語ははじまるのです。

第6章◆つわりとトイレと私

入院すると問答無用で点滴が開始された。1日に3本もの点滴を毎日するという。
つらいことはそれだけではなかった。なんと2日間の断食!(胃の中をきれいにするらしい)
人間というのは大変勝手なモンだ。
さんざん気持ち悪くて食べたくなかったのに、食べるなといわれると食べたくなってしまう。

4人部屋なので、食事時になれば人様のご飯のにおいがプーンプン。異常なほどの食欲が駆り立てられ、「もしやこれが治療の本当の狙いなのでは?!」という感じだ。
さすがに耐えきれないときは、1人で外へ出て食事が終わるのを待っていた。TVに映る食べ物を見るのもツラく、チャンネルを変えることすらあった。

つわりで入院したんじゃなかったっけ…? マジで幻覚を見るかと思ったさ。

2日間の断食が終わると、重湯から食事が開始される。
しかーし!! これがまたウソのように食べられなくなってしまった。人間ってのはつくづく勝手な生き物である…って、人間がじゃなくて私が勝手なのか?
それからは、食事時になると“違う意味で”部屋の外で食事が終わるまで待ち、“違う意味で”TVに映る食べ物を見るのもツラくチャンネルを変えることすらあったのです…。

そして入院中、一番お世話になったのが、「トイレ」さんです(笑)
トイレさんだけが心許せる存在で、まさに心の友だったのです。
トイレさんは私がどんなに辛い時も、何も聞かずにただ黙って私と向き合ってくれたのです。
きっとトイレさんがいなかったら、この入院生活は乗りきれなかったでしょう。
え…? 何故トイレさんに世話になったかって? そりゃぁねぇ〜、言えませんよ。
そんな入院生活はこのあと約2ヶ月に渡って続く。
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